まとめ:政治家の「働き方改革」が求められる件 ―政治文化の刷新を―

まとめ:政治家の「働き方改革」が求められる件 ―政治文化の刷新を―

野党の対抗手段が与党の揚げ足取り、審議拒否というサボり、委員会で「物理的に」決をとらせない、国会では延々と中身の無い文章を読み上げて遅延させる。そんなことばかりな気がします。

「まったく野党は…」という声を聞きますが、ではここまで長い間与党の座にあってきた自由民主党はどうか。本編の中で後述しますが、立場が変わればおそらく自由民主党も同じ行動をするでしょう。薄氷の上に成り立っている。そんな印象を受けます。

改めるべきは、戦前からもそうですが、このどうしようもない日本の政治文化であると思っています。そんな日本文化を抜本的に改めて、国会議員の「働き方」を改革すべきだと思います。

まだまだ勉強不足が否めないですが、以下の本編では、思うところのあるトピックについて随時書いていきます。

追記:分量が増えてきたので、各記事ごとに個別の記事とする予定です。

本編:ここが「おかしい」日本の政治

国会議員編

与党と野党の関係が「おかしい」

そもそも対立軸がおかしい

与党と野党の対比は、保守とリベラルに「=(イコール)」で語られる節があります。しかし、この「リベラル」が曲者です。実際、池上氏がネタか本気かはともかく、選挙特番で「リベラル=左翼と呼ばれたくない人達の自称」と述べるように、極端過ぎるのです(特に民主党政権時代等をご覧下さい)。

そして、本気で与党の「逆張り」を野党の仕事と思いこんでいるという致命的な政治オンチ。支持するしないは別として、個人的には唯一「維新」こそが、ポリシーに従って案件ごとに賛成・反対し、会議を欠席して職務放棄することなく与党と協議して法案の内容をすり合わせたりする等、本当に野党の仕事をしていると思います。

本来、国益の実現手段を巡っての対立が与党・野党を形成するはずです。しかし、現状は「国益を守るか、既存の国益のバーゲンセールをしてしまうか」という何とも悲しい現実です。

理念よりも「人間関係のしがらみ」

「何しに自民党に入党したんだよ」と思う人々にまつわる話

2世議員にあったりするのですが、「親が自民党だったから、自分も自民党。だけど自分は自民党の多数派とは全然考えが違う。」的な場合があったりします。ちなみに何パターンかいますが「○○チルドレン」と言われる人達は、(少なくとも期が少ないうちは)○○と言われる人に忠実です。

多少の違いならいいのですが、もはや与党野党の対立ができるレベルで異なる人達が自由民主党に包含されているのも事実です。政党とは政治理念の実現を目指すはずなのに、一体これは…もう分かんないですね。

論外の共産党を除けば、そもそも自由民主党以外は泡沫政党で、いつ消滅するとも分からない政党よりは、枠があるなら自由民主党から出たい気持ちは分かるんですけれども。自由民主党としても選挙で勝てる人はいた方が良いのはそうなんですが。しかし、その辺りを「なあなあ」にしてしまう辺り、政治文化が根本的におかしいというべきでしょう。

理念もへったくれもない「その他大勢」の「野党」国会議員達にまつわる話

いつか「希望の党」ができたとき、当選するためなら自身の政治理念なんてかなぐり捨てて(そもそも持っている様な人達ではなかったかもしれないですが)、簡単に党籍を移す人々が出てきたなんて事態も生じていました。

当事の希望の党の代表個人を支持はしませんが、「党として守りたい最低限の政治理念に同意できる人だけ入党を認める」という手法には好感を持てました。もっとも、選挙期間中に色々とボロが出てきて、選挙で圧勝することは無かったですけれども。

しかし、納得できないのは「敗因は入党希望者の選別の手法が有権者の心証を悪くした。」というものです。この旨の主張・批判を公共の電波に乗せてしたり顔で話してる人達というのは、マスコミだろうが何だろうが、政治的な感覚がオンチと言わざるを得ないでしょう。

政党は政治理念を政策レベルで具体的に実現していくのに、政党が政治理念で入党希望者を選別してはいけないとはコレ如何に。

でも真の悪者は有権者等の市民側

政治文化の根底には有権者側の罪深さがあると言わざるを得ないでしょう。頓珍漢な候補が出たって、筋(この場合の「スジ」とは候補とその取巻きのクソみたいに狭い範囲の筋の事ではない)の通らないことをする候補が出たって、「バカな奴がいるもんだ」と有権者が選ばなければいいだけですから。

もっとも、そうしたどうしようもない候補に限って、選挙の為に「身辺」を固めているから選挙を勝ってくるわけですが。

いずれにしても、その候補が勝ってしまうのが組織票によるのだとしても、選ぶ有権者が悪いのは間違いないです。

理念を「なあなあ」にする歪みのシワ寄せ

さして政治に大きな影響を与えない無能野党はさておき。

どいつもこいつも選挙にさえ強ければ取り込んでいき、ますます自由民主党一強になると、行政を取り仕切る派閥の交代による「疑似政権交代」が生じるだけで、結局自民党という組織と各種組織の関係はくっついたままで、「風通しが悪く」、癒着を深めて行きます。

政権交代の恐れもなくなれば、個々の議員の活動も目に余るようになっていくのはあたり前です。

もっとも、政権交代できる野党がいないのに、何が何でも自由民主党を引きずり降ろそうとする行動は致命的にナンセンスです。

選挙を通じた国民主権の政治に必要なのは、「ヘマすると政権交代を生じかねない」という緊張感を与党議員が意識している状況になることです。

「祭り上げられてる」人達が「おかしい」

なぜ仰々しく「祭り上げられている」のかさっぱり分からない人物が特に2人。それが大隈重信と尾崎行雄です。

大隈重信

大隈重信は何を評価されて国会に御立派な銅像が建てられているのか?自由民権運動をした?最初の政党内閣を組織した?は??政治家の評価は、実際に政治を動かし始めてからの実績を問題にしろという話です。

(私が個人的に好きな)大久保利通の小判鮫だったから、維新に参加してたから、大きな顔して他よりは社会に影響力あった、と言うだけの話。下野した腹いせで彼が熱心に自由民権運動なんて加わらなくても、そのうち勝手に自由民権運動なんて進んでたでしょう。内閣総理大臣だって年功序列で流れ着く名誉職じゃないんだから、政党内閣が重要なのではなく「どんな実績が残せたか」が大事なわけですし。選挙で選ばれなくても立派だった大久保や伊藤博文の足元にも及ばず、彼らを差し置いて銅像にされて「祭られて」いる。

そんな彼に一体政治の何を教われというのか。組織の中での狡い立ち回りや、身につけても仕方のない「野党根性」でも身につけろというのか。彼の作った学校のある学部が政治学の名門になっているのは皮肉にしか聞こえないです。

尾崎幸雄

彼もなんか「崇められて」いるけど、本当に分からない。何をするでもなく、のらりくらりと「議員」のポジションだけは手放さなかったというだけではないですか。それが「憲政の神様」ですからね。

平成も終わるこの頃でも、金や利権を上手く配分して上手く立ち回る「古いタイプ」の政治家(と思われる方)が残っていますが、その強力版と言うだけでしょう。

政治で実績も何もない代わりに、彼の「シンパ」(財団です)によって「憲政記念館」なるものが作られ、自称にも等しい変な形で名前だけはあたかも名政治家のように残り続けているのです。

「祭り上げられている」人々からみる日本政治文化のおかしさ

何の疑問も無く、時勢に応じて離合集散を繰り返してしぶとく生き残っただけの人々が神様や英雄の様に祭られている辺り、日本の政党政治とやらが作る文化は最初のボタンから掛け違えていたのでしょう。

国会議員の仕事内容が「おかしい」

国会議員一般に関して

国会議員の仕事と言えば、政治をすることです。自由民主党の議員を例にとれば、政策の為に、勉強の会合や、党の意思決定をするための総務会、各種委員会への出席、国会への出席等あります。

これだけみるとまともです。これぞ議員ですね。

しかしながら、例外を除けば、議員にはもっと大事なお仕事があります。それが地元回りと、集金活動です。

地元回り

つまらない見栄を張りたがる一部の有権者

無論、来るべき選挙の為です。国会議員の週末は、基本的には地元回りです。そして、「不幸」なことに東京から少しの時間で地元に帰れてしまう議員は、平日でもスケジュールの合間を縫って地元に帰ったりします。

なぜムリをして帰るのか。

それは、地元の会合やイベントに挨拶に行かないと「選挙で選んでやったのに、ウチの会合には来ないのか!」等と、勘違いも甚だしい憤りを持たれ、次の選挙で投票してくれなくなってしまうからです。

しかもだいたいそうやって憤るタイプの有権者は「組織票」に影響を及ぼせる人物です。本当に大事なら良いのですが、どうでも良い自分の会合・イベントに箔をつけるためだけに、国会議員を呼び付ける。

そのしょうもない「有権者」が地方議員だったりもします。「よく国会議員の先生が来てくれる人だから、すごい人なんだろう」と思わせて、自分の選挙を有利にしたいからです。

他にも例えば、地元のカラオケ大会のイベントに「挨拶文を寄越せ」なんてのもあります。

国政より地元回り等を優先にしてしまう国会議員

そんな状況では国政に支障が出ない程度に地元回りをするしかないわけですが、中には完全に地元回り等が優先で国政がおろそかな国会議員もいます。

一例ですが、平日は朝の駅頭活動(「通勤する人達に挨拶」)を頑張って、委員会にギリギリに来て、委員会中には寝てる、みたいな人もいます。

有権者に求められる意識改革

どうでも良い地元回りなんて、暇な地方議会の議員が行っておけば十分なんですよ。

こんな状況にしたのは誰が悪いのかは何とも言えません。「人のしがらみ」が大好きな日本人にかかれば、このような文化に発展してきてしまうのが必然なのでしょうか。

こんな事態を改善していくためにも、地元の有権者には「こんな所でなにしてるんだ!こんなのどうでも良いから選んでやったんだから国政の仕事しろ!」というような意識改革が求められるのではないでしょうか。

もっとも、国政での仕事と各議員の関係性が分かりにくい、政治の実績で各議員を評価しにくい、というのもありますが。

集金活動

パーティーの準備に忙殺される国会議員

派閥の首領レベルの超大物議員等がパーティー準備の為にどれくらい忙しいのか分かりませんが、私の知っている議員レベルの話をさせて頂きます。

政治資金パーティーは、もちろんお金を出してもらうわけですから、なるべくは議員本人が直接伺ったり、電話かけをする方が望ましいわけです。だから、議員によって自身でしなければならない作業の割合が増えるわけです。国政の予定の合間にひたすら電話かけをしている場合もあります。

「そういうもんだ」と思えばそれまでですが、本当にこれでいいのでしょうか。

求められる改革

正直、不必要な地元回りやパーティー準備が減れば、かなり国会議員には余裕も出てきます。逆をいえば、それらがかなり負担になっている現状がおかしいのです。

まずは有権者の意識改革から始められるべきです。

地元の有権者の意識改革が進み余計な業務が減れば、国政をするのに「無駄に多い」議員定数も減らせます。そして、定数を減らせばその分議員報酬を上げられる。議員報酬を上げて報酬だけで今より金銭的に余裕を持たせて、他方で政治にまつわる金銭的なやりとりを更に厳しく絞っていけば、クリーンな政治にもなる。

野党の対抗手段がおかしい

特にニュースになっているからというわけではありません。野党時代の自由民主党も例外ではないです。

数で不利だとと採ってくる対抗手段として、目立つものは次の様なもの。

① 国会での審議拒否(欠席・サボり)

② 「物理的に」妨害して採決をとらせない

こんな陳腐で子供じみた対抗手段がれっきとした対抗手段として存在している現状はイカれています。こんなことをしている人物に投票する有権者も有権者です。

政党としても、議員だけが党員ではないはずです。個人戦の色彩が強い衆院の小選挙区はともかく、特に参院の選挙では「こんな奴を候補者にし続ける様なら今回は応援できない。」くらい言ってやれば良いんです。

以下、それぞれについて言及します。

① 国会での審議拒否

これは話にならないですよね。

折り合える余地の無い要求を突き付けて「それが解決するまで審議は拒否する」と。そんな給料泥棒を無視して、一応定数は足りている場合に議会を進めて行けば「会議体の本旨を軽視している」だの何だの。議会を軽視しているのはどちら様なのかという話ですよね。

そもそも民主主義的にいえば、まず国民の信任を受けた与党の案ありきです。議員立法よりも内閣提出法案の方が圧倒的に多いです。どいつもこいつも好き勝手言っていたら何も決まらないので、国政選挙や党の代表決める選挙で1つに決着をつけましょう、と。

ただ、その独善を防止するために修正を加えたり、反対を表明して次の選挙に備えたり、与党の監視をする為に野党がいるのです。

3分の1もとれない野党は、国会の機能を停止させてまでそんな偉そうに1か0かみたいな選択を迫れる立場にないのです。いくつ政党があろうとトータルしても国民の信任を受けているとは言えないのだから。

「会議体の本旨」を果たしている野党のは2018年夏の時点では維新だけでしょうね。

② 「物理的」採決阻止

決を採ろうとするとマイクの元へ押し掛けて、実質的には採決は確定しているのに、形式的な手続を物理的に妨害しようとするという対抗手段があります。他には、長々と中身の無い大演説をして、ひたすら時間を引き延ばす。

これは自由民主党も例外ではありません。大臣と言えば大臣なんですけど便宜上の大臣的な人物のパーティーに行った際に、来賓の若い「れっきとした閣僚」がその人との野党時代の話をしていました。ざっくり要約すれば、「委員会の採決をさせないために文章を長々と読んで、それに対して与党の方からアクションを起こすだろうから、さらにそれに対抗するために」教えを受けたというのです。

形式上のとはいえ一応「大臣」になるような人物が何の疑問も持っていない。こんなアホみたいな「政治ショー」が政治として受け止められている。そして、ここまでしないとバカな有権者が納得しない。終わってますね。

終わりに

随時更新していくので、気が向いたときに読んで頂けたら嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

政治雑談カテゴリの最新記事